ある野良猫の家族(夫婦・子猫含む)の一生を追いかけてみた!
ここ何年かかけてずっと観察してる、ある野良猫の家族がいます。
激動の人生という感じではありませんが、夫婦が仲良しだったり、子猫が生まれたり・・・・・いろいろ感情を揺り動かされます。
ただし、野良猫といってもご飯のお世話をしてくれている人はいます。
直接お話しはしたことがありませんが、ボランティアの方です。
仲良し夫婦
最初に発見したときには、その猫二匹はもう夫婦になっていました。
もちろん、雄雌はすぐに判断できないので、夫婦だとわかったのは少し経ってからです。
オスは、茶シロ。
メスは、白黒(ブラック&ホワイト)です。
その二匹はとにかく仲良しで、いつも同じ家で暮らしていました。
家といっても、ダンボールで囲まれた質素なお家w
その二匹を知る人間が作ってくれたんだと思います。
ご飯の時間になると、二匹は一緒に公園へいそいそと向かいます。
ボランティアさんがご飯を配りにきてくれるからですね。
ご飯を配るボランティアさんについては賛否両論あることは知っています。
ただ、その公園は整備をしてもご飯場をそのままにしているので、役所公認でやっていると思います。
その二匹はご飯の時間のだいたい3時間くらい前から公園で待っています。
ご飯を配ってくれるのは1日2回。
時間はほぼ決まっているんです。
なので、ちょっと来るのが早すぎやしねーか?と思っても、よっぽど楽しみなのか、いつも早いんです。
そんな感じでいつも二匹一緒に見かけるので、気にかけていました。
ご飯時間の30分くらい前になると、他の近所の猫さんもわらわらやってきます。
こんにちは!
今日は天気いいね!
お互い声をかけるかのように、みんなですりすりし合います。
時期によって減ったり増えたりするのですが、4~5匹が集まる感じです。
これはもう猫好きの私にとって天国のような風景ですw
子猫誕生
ある日、茶シロのオスが二匹の子猫を公園に連れてきました。
子猫の模様は二匹とも白黒。
間違いなく夫婦の子です。
おー、子が生まれてお父さん、お母さんになったんだね!!!
まるで我が子のようにうれしかったですね。
子猫の大きさから見て、生まれてから3ヶ月程度は経ったと思います。
しからくはダンボールの家で育てていたのでしょう。
ところが・・・・・・
肝心のお母さん猫が現れません・・・・・
あれ?
その日から、お父さんは毎日子猫たちを公園に連れてきました。
しかし、やっぱりお母さんは来ません。
お母さんは亡くなったんだ・・・・・・
そのことを理解するのに数日かかりました。
子猫は公園で天真爛漫に走り回っています。
この元気さから見て、お母さんは子が生まれてすぐ亡くなったのではなく、お乳はあげられたと思います。
でも亡くなったのは事実で、お父さんが子育てをしていたのです。
やんちゃな二匹だったので、とにかく大変そうでした。
黒チビ太独立
私は二匹に勝手に名前を付けました。
同じ白黒でも黒が多い方を「黒チビ太」。
白が多い方を「白チビ太」とw
そして、だんだん二匹の性格が見えてきました。
黒チビ太は、好奇心旺盛で活発。
白チビ太は、ちょっとのんびりやさん。
生まれてから1年くらい経ったころでしょうか。
黒チビ太は家を離れて行きました。
きっと自立したんですね。
どこか別の場所に自分の寝床を作ったのだと思います。
一方、白チビ太はお父さんと一緒に家に暮らし、いつもお父さんと行動しています。
白チビ太と名前を付けてしまいましたが、もしかすると女の子なのかもしれませんw
ご飯どきだけはみんなが公園に集まります。
そこで、元気だったか?みたいに声をかけあっている感じです。
お父さんの死
ある日、公園にいるお父さんの様子がおかしいことに気づきました。
あれだけ楽しみだったご飯が食べられないのです。
ボランティアの人もなんとか食べてもらおうと、近くにお皿を持っていきますが、食べられません・・・・
そこからはみるみる毛並みが悪くなっていきました。
それでもご飯時に公園には来るんです。
いつもと同じように3時間も前に。
それだけは自分の決め事のように必ずやってきます。
もちろん、白チビ太と一緒です。
でも・・・・やっぱり食べられません・・・・・
数日後、白チビ太が公園に“一人で”やってきました。
その時、何が起こったのか、すぐにわかりました。
それから数年後
今、白チビ太と黒チビ太は元気です。
白チビ太は今でも両親の家を守っています。
ダンボールの家ですけどねw
こうやって振り返ると、時はすぎるし、環境もどんどん変わっていきます。
だけど、そこには変わらない何かがある。
そんなふうに感じます。
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